初版: 2026-11
更新: 2026-11
この記事は、ホームページを新しく作るために制作会社から見積もりを取る、または取った会社の社長・担当者の方に向けて、見積書のどこを読めばよいかと、2社以上を比べる時の進め方を整理しました。ここには相場の金額を置いていません。金額の表を眺めるより、手元の見積書を正しく読める方が、頼む先を決める役に立つと考えるからです。読み終えた時に、届いた見積書のどこに印を付け、制作会社に何を聞き返せばよいかを自分で決められるようになるはずです。
見積もりの比べ方や、各社に渡す前提のまとめ方に迷ったら、無料相談で一緒に整理します。相談だけでも大丈夫です。売り込みはしません。
金額の差を見たら、まず前提の違いを疑う
同じホームページを頼んだつもりなのに、2社の合計が離れていて、どちらを信じればよいのか迷う。そうした声は珍しくありません。弊社は、この差の多くは値付けの違いではなく、各社が思い浮かべた「作る物」の違いから出ると考えます。
たとえば、A社は原稿を受け取って流し込む前提、B社は原稿もこちらで書く前提で金額を出していれば、安く見えるA社の方が範囲の狭い見積もりです。そのままA社に決めると、原稿や写真、公開後の更新が後から別の費用として足され、最初に比べた意味がなくなります。合計の数字だけで決めると、こうした取り違えに気づけません。
ホームページの金額は、ページの数や、原稿と写真を誰が用意するか、問い合わせフォーム・予約などの機能といった前提で動きます。何で金額が決まるかの全部は、ホームページ制作のページにまとめています。この記事では、その前提が見積書のどこに表れるかを見ていきます。
「見積書のどこを見る?」——次は見積書の4か所を順に読んでいきます。
見積書で見る4か所
見積書が届いたら、合計の金額を見る前に、次の4か所に目を通してください。表には、4か所それぞれに何が書いてあれば範囲が読め、書いていない時に何が起きるかをまとめたものです。
見る所 | 書いてあれば読めること | 無い時に起きること |
|---|---|---|
ページの一覧 | どのページが金額に入っているか | 作り始めてから「そのページは入っていない」と言われる |
「一式」の内訳 | デザイン、ページの制作、原稿、仕組みのどこに費用がかかっているか | 何を外せば金額が下がるのか、話し合えない |
見積もりに入れない物 | 撮影、原稿、ドメインとサーバー、公開後の更新など、どこからが別の費用か | 入っていると思った作業が、後から追加になる |
公開後の費用が別の行か | 保守と、ドメイン・サーバーの利用料が、毎月・毎年どれだけ続くか | 作る時の金額だけで比べ、続く費用を見落とす |
1. ページの一覧:ページの名前まで書かれているか
「10ページ」と数だけ書かれた見積書では、そのうちどれが入っているかが読めません。会社紹介、事業の説明、実績、よくある質問、採用、お問い合わせ、と名前で並んでいるかを見てください。お知らせや実績のように、記事が増えていくページは「一覧の型を1つ作る」のか「記事を何本入れるか」まで書かれていると、後の食い違いが減ります。
2. 「一式」の内訳:行が作業ごとに分かれているか
「ホームページ制作一式」の1行だけでは、高いか安いかを判断する材料がありません。デザイン、ページの制作、原稿と画像、問い合わせフォームなどの仕組み、アクセス解析の設定、と作業ごとに行が分かれていれば、予算が合わない時に「この行を外せないか」と話し合えます。
3. 見積もりに入れない物:はっきり書かれているか
入っている物は見積書に書かれますが、入っていない物は書かれないことがあります。書かれていなければ、受け取った側は入っていると思い込みます。後から「それは別の費用です」と言われて困る原因は、この思い込みにあると弊社は考えます。写真の撮影、文章を書く作業、素材写真の購入、ドメインとサーバーの利用料、公開後の更新は、特に入る・入らないが分かれやすい所です。
4. 公開後の費用:作る時の金額と分けて書かれているか
保守(公開後の点検と更新)を頼むなら、月にいくらで、何をしてもらえるのかが、作る時の金額とは別の行で書かれているかを見ます。ドメインとサーバーの利用料も、毎年かかる物として別に書かれていると、何年か使った時の総額を比べられます。
4か所に加えて、デザインの直しの回数と、公開した後に見つかった不具合を無償で受けてもらえる日数も、見積書か契約前の書面に書かれているかを見ておくと安心です。
「2社をどう比べる?」——次は前提をそろえてから並べる順を見ていきます。
2社以上を比べるなら、同じ紙を渡してから並べる

見積書を読めるようになっても、各社に伝えた内容がばらばらなら、並べても比べられません。弊社のおすすめは、見積もりを頼む前に1枚の紙を作り、同じ紙を各社に渡す順番です。
手順1:作るページを名前で書き出す
ページを1枚ずつ名前で書き出し、それぞれに「誰が何を確かめに来るページか」を1行添えます。1行が書けないページは、今回は作らない候補です。会社のサイトで何を作り何を見送るかは、コーポレートサイトに必要なページと作らないページの決め方で考え方を紹介しています。
手順2:原稿・写真・仕組み・公開後に直す人を書き添える
文章は社内で書くか書いてもらうか、写真は手持ちか撮影か素材か。問い合わせフォーム、予約、決済などのうち要る物はどれか。公開後、社内で直したいページはどれか。この4つを一覧の下に書き添えます。決めきれない所は「未定」と書いておけば、各社がその所をどう見積もったかを後で聞けます。
手順3:見積もりに入れない物と公開後の費用を、別の行で書いてもらう
紙を渡す時に「入れない物も書いてください」「保守とドメイン・サーバーは、作る時の金額と別の行にしてください」と一言添えます。頼んでおけば、届いた見積書の書き方がそろいます。
手順4:行をそろえて横に並べる
届いた見積書を、ページの一覧、作業ごとの行、入れない物、公開後の費用の順に、自分で表に写して並べます。並べると、金額の差が「作る物の違い」から出ているのか、「同じ物の値付けの違い」から出ているのかが分かれて見えます。作る物が違うなら、どちらの範囲が自社に合うかを考えます。値付けが違うなら、その理由を聞いてみてください。
頼む先そのものをどう選ぶかは、ホームページ制作会社の選び方で別に扱っています。
「書いていない時はどう聞く?」——次は入れない物と保守の確かめ方を見ていきます。
見積もりに入れない物と、保守の中身を確かめる聞き方
見積書に入れない物や保守の中身が書かれていなくても、その会社が悪いとは限りません。書き方の習慣の違いのこともあります。大事なのは、聞いて答えをもらい、その答えを文書で残しておくことです。弊社は、次のような問いをメールで送る形をおすすめします。
- この見積もりに入っていない作業を書き出してもらえますか(撮影、文章を書く作業、素材写真、ドメインとサーバーなど)
- デザインは何回まで直せますか。それを超えた時はどう扱いますか
- 公開した後の不具合は、何日目まで無償で直してもらえますか
- 保守を頼む場合、月に何を点検し、どこまで直してもらえますか。作る時の金額とは別の行で書いてもらえますか
- 契約をやめた時、サイトのデータとドメインは、こちらの手元に残りますか
最後の問いは、作る時の金額を月々の定額に含める契約を考えている時に、特に大事です。やめた時にサイトを持ち出せなければ、別の会社に移る時にまた一から作ることになり、払ってきた分が手元に何も残りません。
答えがメールで返ってくれば、それ自体が後で見返せる記録になります。口頭だけで済ませないのが、後から揉めないためのいちばんの備えだと弊社は考えます。
「金額を下げてもらうには?」——次は見積もりを予算に合わせる時の考え方を見ていきます。
見積もりを予算に合わせる時に、外す行と残す行
見積書の行が作業ごとに分かれていれば、予算に合わない時に、どの行を外すかを選べます。弊社のおすすめは次のとおりです。
外してよい行
- 見に来る人を思い浮かべられないページ:最初は作らず、要るとわかってから足す
- 「あれば便利そう」な仕組み:会員機能や多言語などは、使う人と目的が決まってから足す
- 社内で用意できる原稿と写真:誰がいつまでに用意するかを決めた時だけ
残した方がよい行
- 問い合わせのページと、フォームが動くかの確認:見た人を問い合わせへ案内する道だから
- スマホでの表示の確認:スマホで読みにくいと、作った意味が薄れるから
- アクセス解析と検索の設定:公開した日から、どこから来てどこで離れたかを見るため
弊社が担当した飲食業の店舗を探せるサイトでは、必要だと思われていた口コミ、お気に入り、会員機能、多言語など20項目を、理由をつけて外しました。外す物を理由つきで決めておけば、見積もりの行も、公開後に動き続けているかを見る所も絞れると弊社は考えます。
自分で作るか外に頼むかで迷っている段階なら、ホームページ制作は自作か外注かから読むと整理しやすくなります。1枚もののページ(LP)の見積もりは、LP制作の見積もりを比べる方法で別に扱っています。
「DP-GUILDの見積書は?」——次は弊社の見積書の出し方と、頼まない方がよい時を見ていきます。
DP-GUILDの見積書の出し方と、頼まない方がよい時
弊社は、最初にお話を伺い、そのうえで見積書を出します。見積書には、作るページを並べた一覧、見積もりに入れない物、金額を左右する要素を書いた概要を添えます。見積書をお渡しするまでは無料です。お話を伺う方法は、オンラインで30分か、文章の質問票のどちらかです。そのための打ち合わせの時間を取っていただくことは、基本的にありません。
- 公開後の点検・更新(保守)は月額の別契約とし、見積書では作る時の金額と別の行に書きます
- 写真・動画の撮影は含みません。必要な時は別に見積もります
- ドメインとサーバーの利用料は、作る時の金額とは別にかかる物として書き分けます
- デザインの修正は3回まで、公開から30日間は作った物の不具合を無償で直します
- 作ったサイトのデータとドメインは、納品後はお客様の物です。契約が終わっても手元に残ります
契約の後、作り始める前に、ページごとの中身、見送る物と見送る理由、社内で直せるようにする範囲を書面にし、確かめていただきます。すでにサイトがあって作り直す時は、今のページをどうするかも金額に関わります。そちらはホームページリニューアルの費用は何で決まる?をご覧ください。
ただし、ホームページは作れば問い合わせを連れてくる万能の道具ではありません。広告の予算が無いまま、公開してすぐに問い合わせを増やしたい、というご希望には、作るだけでは応えられません。見つけてもらうための作業が別に要るからです。その場合は、見積書を出す前に、作るだけでは足りないことをお伝えします。DP-GUILDは滋賀県の会社です。やり取りはオンラインとメールが中心なので、県外からでも頼めます。
「見積書のどこを比べればよいか分からない」「各社に渡す紙に何を書けばよいか迷っている」という段階でも、相談していただいて大丈夫です。作るページの一覧から一緒に整理します。
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この情報は2026年11月時点のものです。
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