初版: 2026-11
更新: 2026-11
毎日投稿しているのに、会社のインスタのフォロワーが増えない。手間をかけているのに数字が動かず、このまま続ける意味があるのか迷っている。この記事は、そんな会社のアカウントの担当者に向けて書いています。
先に結論を言います。会社のアカウントは、フォロワーの数より「問い合わせ・来店につながる人」が増えているかで見るべきです。フォロワーの数を追うと、投稿の手間ばかりが増え、肝心の問い合わせは増えないことがあります。この記事では、見る数字の変え方と、フォロワーが増えない時に見直す順番、毎日投稿を続けるか減らすかの決め方をまとめます。
自社のアカウントで何を見ればよいか一緒に整理したい場合は、無料相談もご利用ください。相談だけでも大丈夫です。売り込みはしません。
会社のインスタは、フォロワー数を目的にしない
インスタを始める時、「まずフォロワーを増やす」を目標に置きがちです。数字が分かりやすく、上司にも報告しやすいからです。
ただ、会社がインスタを運用する目的は、フォロワーを増やすことではありません。問い合わせ、来店、予約、採用の応募など、事業の成果につなげることです。フォロワーは、そこにたどり着くまでの途中の数字です。
途中の数字を目標にすると、次のようなずれが起きます。
- 話題の投稿やプレゼント企画でフォロワーは増えたが、商圏の外の人や、商品に関心のない人ばかりだった
- フォロワーの数は横ばいだが、実はDMや「インスタを見て来た」というお客様が少しずつ来ていた。それに気づかず、運用をやめてしまう
- フォロワーを増やすために投稿の本数を増やし、担当者の手間だけが増えた
毎日投稿という手間をかけて、増えたのは関心のない人の数だけだった。そうならないために、見る数字を先に決めておきます。
「では何を見ればいい?」——次は会社のアカウントで見る数字を見ていきます。
フォロワー数の代わりに見る3つの数字
弊社は、会社のアカウントでは次の3つを見ることをおすすめします。フォロワーの数は「参考」に下げます。
見る数字 | どこで数えるか | 何が分かるか |
|---|---|---|
1. プロフィールのリンクのタップと、電話・メール・住所などのボタンのタップ(別々の数字で表示されます) | インスタのインサイト(プロのアカウントで見られる) | 投稿を見た人が、会社のサイトや予約・電話・来店に進もうとしたか |
2. DMの数と中身 | インスタのDM(担当者が月ごとに数える) | 問い合わせ・相談・応募の入口になっているか |
3. 「インスタを見た」と言った問い合わせ・来店の数 | 問い合わせフォーム・電話・店頭での聞き取り | インスタが実際の売上・採用につながったか |
1つ目は、インスタのプロのアカウント(ビジネス・クリエイター)で見られるインサイトで確かめられます。プロフィールに置いたリンクのタップと、電話・メール・住所などのボタンのタップは、別々の数字で表示されます。両方を足して見るのではなく、どれが動いたかを分けて見ると、見た人がどこに進もうとしたかが分かります(表示される項目名は、インスタの更新で変わることがあります)。
2つ目と3つ目は、インスタの中だけでは数えられません。問い合わせフォームに「何で知りましたか」の欄を置く、電話や店頭で一言聞く、といった社内の仕組みが要ります。手間に見えますが、ここを数えない限り、インスタが会社の役に立っているかは分かりません。
この3つを月に1回まとめ、上司や経営者には「フォロワーが何人増えたか」ではなく「リンクのタップ、DM、インスタ経由の問い合わせ・来店がそれぞれ何件だったか」を報告します。報告の中身が変わると、社内で求められる数字も変わります。
「数字を変えても、フォロワーが増えないのは困る」——次は増えない時に見直す順番を見ていきます。
フォロワーが増えない時に見直す順番
フォロワーの数を目的にしないとはいえ、見られる数が増えなければ問い合わせも増えません。毎日投稿しているのに動かない時、弊社は投稿の回数を増やす前に、次の順番で見直すことをおすすめします。
- 誰に向けたアカウントかが決まっているか:問い合わせ・来店してほしい人を、買う理由まで含めて1人の姿で書き出します
- プロフィールで「何の会社で、フォローすると何が得られるか」が分かるか:何の会社か、どの地域か、どこから問い合わせできるかが一目で分かるようにします。投稿を見た人も、広告を見た人も、フォローするかはここで決めます
- 投稿が宣伝ばかりになっていないか:1で決めた人が困っていること・知りたいことに答える投稿を混ぜます
- フォロワー以外の人に届いているか:インサイトで、フォロワー以外への届き方を見ます
1が決まっていないまま回数を増やしても、届く相手がぼやけたままだと弊社は考えます。「見られていない」「反応が無い」「成果につながらない」のどこで止まっているかの見分け方は、会社のインスタが伸びない理由は?3つの状態別の直し方で詳しく書いています。
フォロワーを買う・自動でフォローする方法は使わない
数を早く増やそうとして、フォロワーを買ったり、ツールで大量にフォローやいいねをしたりする方法もあります。Meta(Instagramの運営会社)のコミュニティ規定のスパムの項目では、いいね・フォロー・再生などの反応を売り買いしたり交換したりすること、手作業か自動かを問わず、とても高い頻度でフォローや反応をすることを禁じています。
規約の問題に加えて、こうして増えた人は会社の商品に関心があって来た人ではありません。フォロワーの数だけが増えて、この記事で見る3つの数字(リンク・ボタンのタップ、DM、インスタ経由の問い合わせ・来店)は動かない。弊社は、会社のアカウントでは使わないことをおすすめします。
「毎日投稿はやめた方がいい?」——次は投稿の回数の決め方を見ていきます。
毎日投稿を続けるか、減らすかの決め方

毎日投稿そのものが悪いわけではありません。ただ、会社のアカウントでは、担当者が本業と兼ねていることが多いと弊社は見ています。毎日の投稿で手一杯になり、上の見直しや返信に手が回らないなら、回数を減らしてでも中身とプロフィールを直す方が先です。
弊社は、次のように決めることをおすすめします。
- 2〜3か月ぶんの「見る3つの数字」を並べる(リンクのタップ・DM・インスタ経由の問い合わせ・来店)
- どれも動いていないなら、弊社は回数を減らして、浮いた時間を「誰に向けるか」とプロフィールの見直しに使うことをおすすめします
- どれかが動いているなら、その数字が動いた月の投稿を見比べ、同じ題材・形式を増やす
回数の目安についてはSNS投稿は週何回がベスト?目安と決め方でも整理しています。
「広告を出せば増えるのでは?」——次はインスタ広告とフォロワーの関係を見ていきます。
インスタ広告を出してもフォロワーが増えない理由
インスタの広告は、運営会社のMetaの広告の仕組みで出します。広告を作る時は、まず配信の目的(知ってもらう、サイトに来てもらう、問い合わせを集める、など)を選びます。広告は、選んだ目的に合う行動をしそうな人に届くように配信されます。
プロフィールへの訪問を目標にする広告もあります。Metaの開発者向けの文書(Instagram Profile Visit)では、広告を押した人をInstagramのプロフィールに直接連れていく広告と、そのための目標(プロフィールへの訪問)が説明されています。インスタのアプリから投稿を宣伝する時にも、プロフィールへのアクセスを目標に選べることがあります(画面は変わることがあります)。
ただ、2026年11月に弊社が確かめた範囲では、選べる目標はプロフィールへの訪問までで、フォローそのものを選ぶ項目は見当たりません。訪問した人がフォローするかは、前の節の2で書いたプロフィールの中身で大きく変わると弊社は考えます。プロフィールで何の会社か・フォローすると何が得られるかが伝わらないと、広告で訪問が増えてもフォロワーは増えません。
会社のアカウントで広告を使うなら、フォロワーの数ではなく「問い合わせ・予約・来店が何件増えたか」を目的にして出す方が、払ったお金と結果を比べやすくなります。広告の始め方は中小企業がSNS広告を始めるには?少額でも成果を出すポイントにまとめています。
「フォロワーが少なくても成果は出る?」——次は弊社の運用での事実を見ていきます。
フォロワー数では見えなかった成果
DP-GUILDは、過疎地域の訪問看護ステーションの採用SNSを、広告を使わずに運用しています。投稿は6万回以上見られ、Instagramを見た人からDMが届き、採用が決まりました。ほかにもInstagram経由の問い合わせが来ています。
採用が決まったのは、Instagramを見た人がDMを送ったからです。フォロワー数だけを見ていると、こうした成果は見えないと弊社は考えます。採用でも集客でも、会社の役に立つのは、問い合わせ・応募・来店まで動いた人です。
弊社はほかに、ショート動画を1,000本以上制作してきました。グループのInstagramでは合計約30万フォロワーがあります。代表の石井が最初に伸ばした自社のアカウントは、100投稿で約1万フォロワーでした。フォロワーを増やすやり方を知った上で、会社のアカウントでは「数を追わない」ことをおすすめしています。
DP-GUILDは滋賀の甲賀市を拠点にしています。SNS運用は作って終わりではなく、どの数字を見て何を続けるかの判断まで一緒に進めるのが弊社のやり方です。
「どんな会社でも使える?」——次は向かない場合を見ていきます。
この見方が向かない場合(万能ではありません)
フォロワー数ではなく問い合わせ・来店で見る方法は、万能ではありません。次の場合は、別の手段を先に考えた方がよいことがあります。
- 商品がインスタで探されにくい場合:取引先が限られる部品の製造など、買う人がインスタで情報を探さない商材は、インスタより展示会・営業・検索の方が先に効くことがあります
- DMや問い合わせに誰が返信するか決まっていない場合:行動した人が来ても返事が遅れれば、つながりません。社内で返すか、運用の依頼先に含めるかを、始める前に決める必要があります
- 短い期間で問い合わせを増やしたい場合:広告なしの運用は、数字が動くまでに時間がかかります。期間が限られるなら、広告と組み合わせる判断が要ります
「毎日投稿しているのに何が悪いのか分からない」「フォロワー以外に何を見て、上司に何を報告すればいいか迷っている」という状態でも、相談していただいて大丈夫です。一緒に整理するところから始められます。
無料相談のお申し込みはこちら。相談は無料です。やり取りは文章か、必要な時だけオンラインで行います。何の数字を見て、どう続けるかを一緒に整理します。相談だけで終わっても構いません。売り込みはしません。
関連記事
- SNS運用とは何か?中小企業が押さえるべき基本と始め方
- 会社のインスタが伸びない理由は?3つの状態別の直し方
- 企業のInstagram運用は本当に必要か?向いている業種と始め方
- SNS投稿は週何回がベスト?目安と決め方
- 中小企業がSNS広告を始めるには?少額でも成果を出すポイント
この情報は2026年11月時点のものです。インスタの画面や広告の仕組みは変わることがあるため、最新の表示もあわせて確かめてください。
