初版: 2026-11
更新: 2026-11
「重要事項をウェブに載せるのが義務になったと聞いたが、何をどこまでやればいいのか」「介護サービス情報公表システムに載せてあるなら、自前のホームページは要らないのでは」——訪問看護ステーションを営む方なら、一度は考える問いだと弊社は考えます。訪問、記録、オンコール、人の手配で一日が埋まれば、ホームページが後回しになるのは自然なことです。
先に弊社の答えをお伝えします。掲載の義務を満たすだけなら、介護サービス情報公表システムへの掲載で足ります。それだけなら、ページを一から用意する理由としては弱いのです。ただし、ケアマネジャーや病院の地域連携室からの新しい依頼が細い、看護師の採用が進まない、という詰まりがあるなら、自前のページは作る価値がある、と弊社は判断します。この先は、義務の中身を公的な資料で押さえたうえで、「載せるだけのページ」と「選ばれるページ」の分かれ目を、管理者が自分で見極められるように並べます。
自分の事業所にページが要るか迷っている方は、無料相談をどうぞ。話を聞くだけでも大丈夫です。売り込みはしません。
「そもそも義務の中身は?」——次は掲載の義務で決まっている点を押さえます。
掲載の義務で決まっていること(厚生労働省の資料で確かめた範囲)

訪問看護は、介護保険と医療保険の両方で動くサービスです。掲載の決まりも、保険ごとに出どころが分かれています。下の4つは、厚生労働省の資料にあたって確かめた内容です(2026年11月4日に確認)。
- 介護保険:令和6年度の介護報酬改定で、運営規程の概要などの重要事項を、事業所での書面の掲示に加えて、原則としてウェブサイトに掲載・公表することになりました。義務付けは令和7年度からです(厚生労働省 社会保障審議会 介護給付費分科会 第239回 資料1「令和6年度介護報酬改定の主な事項について」2024年1月22日)。
- ここでいう「ウェブサイト」:法人のホームページ等か、介護サービス情報公表システムのどちらかを指します(厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1213」2024年3月15日)。
- 情報公表システムでの公表:介護サービス情報公表システムで重要事項を公表していれば、ウェブサイトに掲載したものとみなしてよいとされています(厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1322」2024年10月18日)。
- 医療保険:令和6年度の診療報酬改定で、指定訪問看護事業者も、重要事項を事業所の掲示に加えて、原則としてウェブサイトに載せることになりました。ただし、自ら管理するホームページ等を持たない事業者は、この限りではないとされています。令和6年3月31日に事業を行っていた事業所には、令和7年5月31日までの経過措置が置かれました(厚生労働省保険局医療課医療指導監査室「令和6年度 集団指導 新規指定時」資料)。今の扱いは、所轄の地方厚生局の案内もあわせて見てください。
つまり、介護保険の側の義務は、ホームページを持たなくても情報公表システムで満たせます。医療保険の側も、自前のホームページを持たない事業所は掲載の対象から外れます。逆に、自前のページを作れば、医療保険の側ではそのページに重要事項を載せることになります。「義務だから作らなければ」と慌てる必要はありません。裏を返すと、義務のためだけにページを作っても、それは公表システムと同じ役目を2か所で持つだけです。自前のページを持つ意味は、義務とは別の所にあります。「では、義務の外で何が分かれ目になる?」——次は2つのページを比べます。
「載せるだけのページ」と「選ばれるページ」の分かれ目
義務を満たすページは、運営規程の概要や重要事項説明書を置く場所です。読むのは、内容を確かめたい利用者・家族や行政で、読んだあとに何かを決めてもらうことは想定していません。
一方で、弊社が「選ばれるページ」と呼ぶのは、依頼する側・働きたい側が、読み終えた時に次の行動を決められるページです。ケアマネなら「この方をお願いできるか、空きを電話で聞こう」、病院の連携室なら「退院の日に間に合うか、FAXで照会しよう」、看護師なら「見学を申し込もう」。分かれ目はデザインの良し悪しではなく、読んだ人が次に何をするかを決められる材料が載っているかだと弊社は考えます。
訪問看護の利用は、主治医の訪問看護指示書があって始まるサービスです。利用者本人が検索して申し込むより、ケアマネや病院の連携室が「どこに頼むか」を決める場面が入口になる、と弊社は捉えています。だからこそ、ページの読み手を利用者だけに置くと、いちばん確かめに来てほしい人に必要な情報が載らずに終わります。「では、読み手ごとに何を見ている?」——次は3つの読み手の目線に移ります。
3つの読み手が、ページで確かめたいこと
下の表は、訪問看護ステーションのページを見に来る3つの読み手ごとに、確かめたいこと(弊社の見立て)と、ページに置く物、避けたい書き方を並べたものです。自分の事業所のページで、どの行が欠けているかを見るのに使ってください。
読み手 | 確かめたいこと(弊社の見立て) | ページに置く物 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|---|
ケアマネジャー | この方を頼めるか、連絡がつきやすいか | 受けられる医療的な処置、訪問できる地域、空きの伝え方、連絡を受ける時間と窓口、ケアマネへの報告の仕方 | 「どんな方にも対応」だけで、受けられる範囲が分からない |
病院の地域連携室・退院支援の担当 | 退院の日から入れるか、主治医とどうつなぐか | 初回訪問までの流れ、指示書を受けてからの段取り、夜間・休日の連絡の体制の有無、照会の窓口(電話・FAX) | 送信フォームしかなく、急ぎの照会の道が無い |
働きたい看護師 | ここで無理なく働けるか | 1日の流れ、オンコールの決め方、独り立ちまでの同行の進め方、一緒に働く人の顔と言葉 | 「アットホームな職場」など、中身の分からない言葉だけ |
弊社は、代表が理学療法士として病院で働いた経歴から、病院の側が知りたいのは「いつから、何を受けてもらえるか」が早く分かることだと考えています。照会の窓口と受けられる範囲がページで先に分かれば、候補に挙げてもらいやすくなる、と弊社は見立てています。
どの読み手に向けても、「元気に過ごせるようになります」のような結果の約束や、特定の利用者の体験を効果の証拠のように見せる書き方は使いません。載せるのは、体制と手順という事実です。「では、どの読み手を先にする?」——次は詰まりの場所ごとに、ページの出番を比べます。
詰まりの場所で、ホームページの優先度は変わる

ページを作るかどうかの前に、事業所の詰まりが次のどこにあるかを見極めてください。弊社はこの順で考えます。
- 新しい依頼が細い:優先度は高めです。ケアマネや連携室が、訪問の営業や資料で知った事業所を確かめに来た時の受け皿になります。ただし、ページだけで依頼は増えません。営業で渡す資料と同じ中身を、ページでも確かめられる状態にします。
- 利用の終了・休みが多い:優先度は低めです。ここで効くのは、ページより、主治医やケアマネ、家族に状態を伝える仕組みだと弊社は考えます。ページを直すより先に、終了の理由を記録して分けることから始めます。
- 看護師が採れない:優先度は高めです。求人票で伝えられるのは主に給与や休みで、1日の流れや一緒に働く人までは書ききれません。職場の中身を、応募の前に知ってもらえる場として、ページやSNSが役に立つと弊社は考えます。
採用については、弊社は過疎地域の訪問看護ステーションで、採用のためのInstagramを運用しています。地方のため求人媒体では応募が来ない、という相談から始まり、広告を使わずに6万回以上見られた動画を作りました。Instagramを見た人からDMが来て、採用が決まっています。SNSで関心を持った人は、応募の前に事業所のページも開くことがあり、その時に中身がそろっていてほしい、と弊社は考えています。
新しい依頼も採用も足りている事業所が、義務のためだけに急いでページを作る理由は薄いと弊社は見ます。詰まりが分からないままページに手をかけ、肝心の営業や採用の打ち手が止まってしまう——それがいちばん避けたい形です。「では、ページで足りない所は?」——次はページだけでは届かない所を確かめます。
ページだけでは解けない所(万能ではない)
最初に断っておくと、ページを持てば利用者が増える、とは言えません。私たちは、訪問看護の入口は主治医の指示とケアマネ・病院の判断にあると考えており、検索だけで依頼が途切れず来る種類のサービスではないとも捉えています。ページは、営業や紹介をきっかけに名前を知った人が、中身を確かめる場所です。万能ではなく、訪問の営業、ケアマネ向けの資料、報告の仕組みとそろって初めて効きます。
次のような時は、ページの前に手を打つべき所が別にあります。
- 空きや体制を直す人がいない:「空きあり」のまま何か月も変わらないページは、確かめた人の信用を落とします。直す担当が決まるまで、空きの欄は置かない方が安全です。
- 受けられる範囲が事業所の中で決まっていない:どの処置を、どの地域で、どの時間帯まで引き受けるか、事業所で決めきれていなければ、ページに書けることもありません。
- 人が辞める理由が職場に残っている:職場をありのまま見せれば、辞める理由も一緒に読み取られます。弊社は、まず受け入れの体制を整える順番をすすめます。
また、医療や介護の事業所のページでは、効果を言い切る書き方や、体験談で結果を暗示する見せ方は避けます。載せる言葉が決まりに沿っているかは、公開の前に事業所でも確かめる形にしておくと安心です。「では、作る・直すと決めたら何から?」——次は着手前の3つの決めごとへ進みます。
作る・直す前に決める3つのこと
ページを作る、または今のページを直すと決めたら、制作会社に頼む前に、次の3つを事業所の中で先に決めてください。
- 最初に見せたい読み手を1つ選ぶ:ケアマネ、病院の連携室、看護師のうち、いま詰まっている所に効く1つです。3つを均等に並べると、どの読み手にも届きにくくなります。
- 読んだ人にしてほしい行動を決める:空きの電話、FAXでの照会、見学の申し込みなど。行動ごとに、受ける人と時間も決めます。
- 変わる情報を誰が、いつ直すかを決める:空き、体制、求人の中身など、変わる物の担当と頻度です。
重要事項の掲載は、情報公表システムに載せている物と同じ内容をページにも置き、片方を直したらもう片方も直す、と決めておくと食い違いを防げます。開業したばかりで紹介の流れそのものをこれから作る段階なら、訪問看護を立ち上げる方へ|集客は紹介の流れから順に組むを先に読んでください。「では、相談先は?」——次は弊社にできることと相談の入口です。
DP-GUILDにできることと、相談の入口
弊社は、事業所のホームページを一から作ることも、今あるページを直すこともお引き受けします。最初に、どのページを用意するかと、見積りから外す作業を書き出してお渡しします。見積りまでは費用をいただきません。ヒアリングは文章か、30分程度のオンラインで行います。対面の打ち合わせは行いません。代表は理学療法士として病院とスポーツクリニックで働いたあと、運動・食事・メンタルまで含めて体をみる店を自分で開業しました。ケアマネ、病院の連携室、働きたい看護師という読み手ごとに何を置くかを、一緒に洗い出す所から手をつけます。制作の中身はホームページ制作のサービスの案内に、採用のSNSについては採用のためのSNS運用の案内に載せています。
話を聞くうちに、ページより営業の資料や報告の仕組みを直す方が先だと分かる場合もあります。そうであれば、ページは勧めず、その旨をお伝えします。訪問リハビリの事業所での紹介の流れの考え方は、訪問リハビリの利用者を増やすには?で扱っています。
「義務の対応は済んだが、自前のページが要るか分からない」「ページはあるが、ケアマネからも看護師からも反応が無い」という状態でも、相談していただいて大丈夫です。弊社は滋賀を拠点にしています。無料相談では、事業所がどこで詰まっているか、ページで何を見せるべきかを一緒に整理します。相談だけで終わっても構いません。売り込みはしません。無料相談のお申し込みはこちらからどうぞ。
この情報は2026年11月時点のものです。掲載の義務の扱いは、介護報酬・診療報酬の改定で変わることがあるため、最新の通知もあわせて確認してください。
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DP-GUILDは、医療現場(理学療法士)出身の視点で、整骨院・訪問看護・訪問リハ等の"集患・稼働率"を支援するパートナー。
