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クリニックのホームページの作り方|作る前に決める事と広告規制

医療・治療院の集患石井 勇多

この記事の要点

  • クリニックのホームページは医療法の広告の決まりの対象で、厚生労働省の医療広告等ガイドラインは2026年3月30日に最終改正されている
  • 患者の体験談、説明のない治療の前後の写真、ほかより優れていると見せる言葉は載せない。自由診療は通常の治療の内容・費用・主なリスクや副作用を書き、弊社は治療の説明と同じページに置く形をすすめる
  • 制作の前に、来てほしい患者・ホームページの役割・公開後に直す担当の3点を院長が決める
  • 問い合わせフォームに症状や病名を書かせる欄は作らない(病歴は要配慮個人情報)
  • ホームページが受け持てるのは主に新規の確認の場面。継続や紹介で止まっているなら別の打ち手が要る

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初版: 2026-11

更新: 2026-11

「内覧会や開業の準備で手一杯なのに、ホームページの話まで回ってきた」「制作会社から見本を見せられたが、医療機関として載せてよい中身なのか自信が持てない」——こうした状態で、作り方を調べている院長や事務長の方もいらっしゃるでしょう。一般のお店のサイトと同じつもりで作り始めると、公開したあとで書き直しが要る所が見つかることもあります。クリニックのページは、医療法の広告の決まりがかかるからです。

本記事では、クリニックのホームページを作る順番を、①医療広告の線を先に知る、②作る前に院長が決める、③載せる中身を選ぶ、④作り方を選ぶ、の4段に分けて整理します。読み終えたときに「うちはどこから手を付けるか」を院長ご自身が決められることを目指します。自院の場合の判断がつかなければ、無料で相談できます。依頼を決める前の相談も歓迎です。売り込みもしません。

クリニックのホームページは、医療法の「広告」として扱われる

クリニックのホームページに載せたい中身は、患者の体験談やほかより優れていると見せる言葉・誇張は載せず、治療の前後の写真は説明が無ければ原則として載せられないが通常の治療の内容・費用、主なリスクや副作用などの詳しい説明を付ければ例外とされ、広告できる事項の外の詳しい説明は、患者が自ら求めて見る情報で問い合わせ先がはっきり書いてあるなどの限定解除の要件を満たし、自由診療なら通常の治療の内容と費用、主なリスクや副作用の説明も付けて載せられる、という3つの分かれ道と、この線を原稿を書く前に院長と作り手で共有する、という図

出発点になるのは、クリニックのホームページが、医療法の広告の決まりの対象だという点です。2018年6月に施行された改正医療法で、規制の対象が「広告」から、患者を誘引するための表示まで広がり、医療機関のウェブサイトも対象に入りました。厚生労働省は、患者を誘引する意図があること(誘引性)と、病院や診療所の名前が分かること(特定性)の2つで、広告に当たるかを判断するとの立場です(出典:厚生労働省「医療広告ガイドラインに関するQ&A」「医療法における病院等の広告規制について」/2026年11月5日閲覧)。

決まりの中身は、厚生労働省の「医療広告等ガイドライン」にまとまっています。同省のサイトで今出ている版は、2026年3月30日に最終改正されたものです。同じ月にガイドラインのQ&Aも改められ、ウェブサイトでの例を集めた「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」は、2026年3月30日付の厚生労働省医政局総務課の事務連絡で第6版に改められました(2026年11月5日閲覧)。改正で個々に何が変わったかは、この記事では扱いません。作る時は、その時点の版を厚生労働省のページで開いてください。

ホームページで特に注意したい点は3つあります。

  • 患者の体験談:治療の内容や効果についての、患者や家族の主観による体験談は、広告として載せられません。
  • 治療の前後の写真:効果を誤解させるおそれがあるため、原則として載せられません。通常の治療の内容・費用、主なリスクや副作用などの詳しい説明を付けた場合は例外とされています。弊社は、その説明を別のページに分けたり小さな文字にしたりせず、写真のすぐ近くに置く形をすすめます。
  • 比べて優れていると見せる書き方・誇張:ほかの医療機関より優れていると示す表現や、事実を大きく見せる表現も、広告として認められません。

一方で、ウェブサイトには「限定解除」という考え方があります。広告できる事項は本来決められていますが、患者が自ら求めて見る情報であることや、問い合わせ先がはっきり書いてあることなどの要件を満たせば、それ以外の詳しい説明も載せられます。自由診療を載せる場合は、通常の治療の内容と費用、主なリスクや副作用の説明も要件に入ります(出典:厚生労働省「医療広告規制におけるウェブサイト等の事例解説書」/2026年11月5日閲覧)。

弊社は、クリニックのサイトづくりで最初にやるべきことは、デザインを選ぶことではなく、この線を院長と作り手で共有することだと考えます。線を知らないまま原稿を書くと、公開したあとでページを丸ごと書き直す手間がかかるうえ、患者や地域からの信用を落とすきっかけにもなりかねません。「線が分かった。では次は?」——次は、制作の前に院長が決めておく3点に進みます。

作る前に院長が決める3つのこと

「デザインの好みを聞かれる前に、何を決めておけばいいのか」。そう感じた院長もいらっしゃるでしょう。作り始める前に次の3つを院長の言葉で決めていただくのが、弊社の提案です。この3つが固まっていれば、院内で作るにしても外に頼むにしても、話が早く進みます。

  1. 誰に来てほしいか:診療科と、来てほしい患者の姿です。例として「近くに住む子育て世代の初診」なのか、「仕事帰りに通える人」なのかで、トップページの最初に置く情報(診療時間・駐車場・駅からの道)が変わります。
  2. ページに担わせる役割:クリニックの患者の流れは、初めて来る人(新規)、通い続ける人(継続)、ほかの医療機関などから紹介されて来る人(紹介)の3つに分けて考えられます。このうちホームページが一番役に立つのは、新規の人が「ここに行って大丈夫か」を見極める場面だ、と弊社はとらえます。継続の人には休診日や受付時間の確認、紹介の人には場所や持ち物の確認の場になります。どれを一番の役割にするかを最初に決めておきます。
  3. 公開したあと誰が直すか:臨時の休診、医師の担当日の変更、受付時間の変更は、開業後に何度も出てきます。院長が直すのか、事務の方が直すのか、制作会社に頼むのかを決めておかないと、古い情報が残ったページになります。

3つめを軽く見ると、せっかく作ったページが、休診日の違うカレンダーを載せたまま、という状態になりかねません。患者が来院してから閉まっていると知れば、その人は二度目を選ばないかもしれません。更新する人を決めることは、ページの中身と同じくらい大事な準備です。「中身は何を選ぶ?」——次は、載せる中身と、扱いに注意が要る中身を順に確かめます。

載せる中身と、載せ方に気をつける中身

次の表は、クリニックのホームページに載せる中身ごとに、「なぜ載せるか」と「どこで医療広告の線にかかりやすいか」を1行ずつ並べています。上から順に、初めての患者が確かめる順番に近い並びにしています。

載せる中身

載せる理由

気をつける点

診療科・診療時間・休診日・受付時間

初めての人も通っている人も、最初に確かめる

お知らせ欄・時間の表・Googleマップ上の院の情報で、時間をそろえる

場所・駅や道からの行き方・駐車場

来院の前に迷わないため

地図と文章の両方で書き、駐車場の台数や提携先も添える

医師の紹介(経歴・資格)

誰が診るのかが、初めての人の不安を減らす

資格や認定の書き方は、ガイドラインで広告できる形が決まっているものがあるため、その時点の版と照らす

診療の内容・できる検査

自分の困りごとで受診してよいかを判断するため

効果を言い切らない。詳しい説明は、限定解除の要件(問い合わせ先の明示など)を満たした形で書く

自由診療とその費用

受ける前に中身と負担を知るため

通常の治療の内容・費用、主なリスクや副作用を、同じページで分かる大きさで書く

予約・問い合わせの入口

読み終えた人が、迷わず次に進めるため

電話か予約サービスかを決め、どのページから押しても同じ入口に着くようにする

反対に、載せないと決めておきたいのは、前の節で挙げた患者の体験談、説明のない治療の前後の写真、ほかの医療機関より優れていると見せる言葉です。「患者さんの声を載せたい」という希望は自然ですが、治療の効果を伝える体験談は、医療広告の決まりで載せられません。

もう1つ、作り手が見落としやすい点があります。それは、問い合わせ用のフォームに、症状や病名を書き込む欄を作らないことです。個人情報保護法では、病歴は「要配慮個人情報」とされ、取り扱いに特別な注意が要る情報です。弊社としては、フォームで受けるのは予約の変更や一般的な質問までにし、症状の相談は電話や診察の場で受ける形を推します。予約や診療の記録を扱う仕組みは、医療向けの専用サービスを選び、ホームページにはその入口を置く形が安全だと考えます。

「誰が、どの方法で作る?」——次は、型ごとの向き不向きと選ぶ基準を見ていきます。

作り方は3つ。選ぶ基準は「線を誰と確かめるか」

作る方法には、3つの型があります。

  • 院長や事務の方が、作成ツールで自分で作る:費用を抑えやすく、思い立った時に直せます。その代わり、構成も原稿も、医療広告の線の確かめも、すべてクリニックの中で持つことになります。
  • 医療機関向けのひな形があるサービスを使う:枠が決まっているので早く形になります。他院と見た目が似やすく、載せたい中身が枠に収まらないことも起きます。
  • 制作会社に頼む:構成から原稿・デザイン・公開まで任せられます。医療広告にどこまで目を配るかは会社ごとに違うため、頼む前に確かめておきたい作り方です。

ここでの弊社の答えは1つです。どの作り方を選んでも、原稿を公開する前に、医療広告の線を一緒に確かめる相手がいる形を選んでください。見た目の出来は公開後でも直せますが、線を越えた表現は、公開した時点で問題になります。自分で作るなら、厚生労働省の事例解説書を手元に置き、原稿を1ページずつ照らす時間を取ることが前提です。

制作会社に頼む場合は、見た目の見本の数より、次の4点を作る前に尋ねてみてください。

  1. 原稿の段階で「この書き方は医療広告の線にかかる」と指摘してくれるか
  2. 作るページを書き出した表と、見積りから外すものを、契約の前に見せてくれるか
  3. 休診日やお知らせを、クリニックの中で直せる形にしてくれるか
  4. 作ったページのデータやドメインが、納品後にクリニックの物になるか

4つめは、制作会社を替える時や閉院・継承の時に効いてきます。答えがあいまいなまま契約すると、あとで身動きが取りにくくなります。「進める順番は?」——次は、作る流れを6つの手順で見ていきます。

クリニックのホームページを作る6つの手順

クリニックのホームページを、1. 誰に来てほしいか・何をさせるか・誰が直すかを決める、2. ページの一覧を作る、3. 原稿を書く、4. 体験談・前後の写真・比べる言葉が無いかと自由診療の説明を医療広告の線と照らす、5. デザインと制作、6. 公開の前後に電話・予約の入口・Googleマップ上の院の情報との一致を確かめる、の順で作り、見た目は公開後でも直せるが線を越えた表現は公開した時点で問題になるので、線と照らすのをデザインより前に置く、という図

弊社のおすすめの順番を、6つに分けました。医療広告の確かめを、デザインより前に置いているのが特徴です。

  1. 決める:前の節の3つ(誰に来てほしいか・何をさせるか・誰が直すか)を、院長の言葉で書き出します。
  2. ページの一覧を作る:載せる中身をどのページに入れるか割り振ります。開業の前であれば、トップ・医師紹介・診療内容・アクセスの数ページから始めても十分です。
  3. 原稿を書く:方針や医師の紹介は院長本人の言葉が要る所です。メモ書きでもよいので、院長が先に材料を出します。
  4. 医療広告の線と照らす:体験談・前後の写真・比べる言葉が入っていないか、自由診療の説明が足りているかを、その時点のガイドラインと事例解説書で確かめます。
  5. デザインと制作:スマホで見た時に、診療時間と予約の入口がすぐ見つかるかを最優先にします。
  6. 公開の前後に確かめる:電話番号を押してつながるか、予約の入口が正しい所へ進むか、そしてGoogleマップ上の院の情報(管理画面の名前はGoogleビジネスプロフィール)と、診療時間や住所が一致しているかも照らし合わせます。公開後は、患者の入ってきた道と、離れたページを、アクセス解析で追える状態にします。

「作れば初診は増えるのか?」——次は、サイトだけでは解けない部分を確かめていきます。

ホームページの限界:万能な手ではない

滞っているのが新規・継続・紹介のどれかを見て、新規で存在を知られていなければ検索の結果とGoogleマップ上の院の情報、来院を決める前に確かめている場面ならホームページ、通い続けてもらえなければ診察での説明・次の受診の案内・待ち時間といったクリニックの中の体験、紹介が増えなければほかの医療機関との日々の連携が手を入れる所で、滞りがサイトの外にあれば制作の範囲を絞る、という図

弊社の見方を先に書くと、ページを公開しただけで初診の患者が増え続けるとは考えにくい、というものです。前に挙げた新規・継続・紹介の3つのうち、ホームページが受け持てるのは、主に新規の人が来院を決める前の確認の場面です。

  • 存在を知られていない:地域で探す人の多くが最初に目にするのは、検索の結果とGoogleマップ上の院の情報だろう、というのが弊社の読みです。その情報が更新されていなければ、ホームページを作り替えても、そこまでたどり着く人が増えません。
  • 通い続けてもらえない:通い続けるかどうかは、診察での説明や、次の受診の案内、待ち時間などクリニックの中の体験に左右される部分が大きく、ページを直しても変わりません。
  • 紹介が増えない:ほかの医療機関とのつながりは、ページより日々の連携の側の話です。

滞りがサイトの外にあれば、弊社は正直にお伝えし、制作の範囲を絞る提案をします。「自院は何から?」——次は、最初に見る項目と、弊社のお手伝いをまとめます。

院長が最初に見る5項目とDP-GUILDのお手伝い

作り始める前、あるいは今のサイトを直すか迷った時に、次の5項目を見てください。

  • 線:今のサイトや院内の掲示物に、患者の体験談、説明のない前後の写真、ほかより優れていると見せる言葉は混ざっていませんか。
  • 自由診療:自由診療を載せているなら、通常の治療の内容・費用・主なリスクや副作用が、同じページで読めますか。
  • 情報のずれ:診療時間・休診日・住所が、ページの中とマップ上の院の情報でそろっていますか。
  • フォーム:問い合わせフォームに、症状や病名を書かせる欄がありませんか。
  • 止まっている場所:滞っているのは、新規・継続・紹介の3つのどれですか。サイトで手が届く所ですか。

DP-GUILDの代表は、理学療法士として病院とスポーツクリニックで働いたあと、運動・食事・メンタルまで含めて体をみる店を自分で開業しました。医療の現場と、自分で店を開いて集客した経験の両方から、病院で使われる言葉と広告として出せる言葉との違いを院長と一緒に考えられる点が、弊社の強みです。

制作のご依頼では、契約の手前で、作るページの表と、見積りの対象外とするものを文書にしてお見せします。お見積りをお出しするまで、費用はいただきません。院長のお話は、オンラインでおよそ30分伺うか、文章の質問票でお聞きします。その後のやり取りはメールで進め、打ち合わせのために院長の時間を何度もいただく進め方はしていません。予約や診療の記録を扱う仕組みそのものは弊社では作らず、クリニックで選ばれた専用サービスへの入口をページに置く形で進めます。医療広告の線に触れる表現は、公開前に院長にも見ていただきます。

「新しく作るべきか、今のサイトの言葉と並びを直せば足りるのか見当がつかない」という院長や事務長の方とも、滋賀を拠点にする弊社が、止まっている場所を一緒に洗い出す段階からご一緒します。無料のご相談の窓口へどうぞ。ご相談のみで終わっても問題ありませんし、弊社から契約を迫ることはありません。制作の進み方は、サービスのページ(ホームページ制作)で読めます。

この情報は2026年11月時点のものです。医療広告等ガイドラインと事例解説書は今後も改定されることがあり得ます。表現に迷ったら、クリニックの地域を受け持つ保健所などに問い合わせると安心です。

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DP-GUILDは、医療現場(理学療法士)出身の視点で、整骨院・訪問看護・訪問リハ等の“集患・稼働率”を支援するパートナー。

よくある質問

クリニックのサイトに患者さんの感想を載せたいと考えています。可能ですか?
治療の内容や効果についての、患者や家族の主観による体験談は、医療広告等ガイドラインで広告として載せられないものに挙がっています。弊社は、患者の声で効果を伝える形は使わず、医師の考え方や受診当日の流れなど、クリニック自身が責任を持てる情報で安心を伝えることを勧めています。
自由診療を載せるページの注意点を教えてください
厚生労働省の事例解説書では、ウェブサイトで詳しい説明を載せる限定解除の要件として、自由診療の場合は通常の治療の内容と費用、主なリスクや副作用の説明が挙がっています。弊社は、説明を別のページに分けたり小さな文字にしたりせず、治療の説明と同じページで読める形をすすめています。
開業前のホームページは、何ページから作るのがよいですか?
弊社は、開業前はトップ・医師紹介・診療内容・アクセスの数ページから始めれば十分と考えます。診療時間・休診日・場所・予約の入口がそろい、公開後に誰が直すかが決まっていることの方が、ページの数より大事です。
予約の仕組みづくりも一緒にお願いできますか?
弊社は、予約や診療の記録を扱う仕組みそのものは作りません。患者の情報を扱う仕組みは医療向けの専用サービスを選んでいただき、ホームページにはその入口を、どのページから押しても同じ所へ着く形で置きます。

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